大学の写真サークルで先輩と後輩の関係だったお二人、yusi さんと Seiya Yashimaさんの写真展を開催中です。学校を卒業してからも撮影を続けてきたお二人、卒業して初めての展示です。
在廊されていたSeiya Yashimaさんにご自身の作品についてお話を伺いました。
写真のテーマは風景と人物の対比です。風景に人物の要素を入れる事でただの風景写真ではない複雑な関係ができるそうです。Seiya Yashimaさんは学校を卒業し社会人になった今もコンパクトフィルムカメラを持ち歩き、撮影を行っています。デジタルカメラが主流の時代ですが、フィルムにとてもこだわりを持っています。特徴は諧調の幅にあると感じています。特にモノクロの場合はやわらかいトーンによる描写表現が可能だそうです。
今回フィルムで撮影し、暗室でプリントされた作品群が展示されています。
個人で暗室の設備を持つ事はなかなか難しいですが、彼は学校の暗室を使用させて貰っているそうです。
Seiya Yashimaさんはデジタルカメラでの撮影も行っており、デジタルでフィルム表現のような撮影ができないかと思考錯誤されています。
デジタルカメラで撮影された場合、パソコンに写真を取りこみ、シャドウ、ハイライト等で調整を行い、出力します。出力する場合も紙質により表現が異なって見えると言います。
こちらはyusi さんの作品です。フレームへ切り込んで入ってくる形態がユニークです。フィルム、デジタル写真の両方が展示されています。
カメラは誰でも扱える表現媒体ですが、それをどのように表現するかは、思考錯誤の連続だそうです。好きな作家の展示や色々な写真作品を見て勉強しているとSeiya Yashimaさんは言います。
社会人になり生活をしながら撮影を続けられるお二人の展示は本日10/13迄です。
DF STAFF 上園