みなさんはご存知だろうか?
原宿、竹下通りを抜けたその先に
隠れた名店「さくら亭」
があることを・・・
言葉は厳しい父の目。その目はいつも暖かかった。
( 2013年 さくら亭 )
その目は嵐の中に垣間見た、太陽の光のよう・・・
最初から焼きうどんに人気がないと決め付けていた自分に腹が立った。
「店員さん・・・」
声が詰まった。俺は知ってはいなかった。ただ、父の言うとおりにしていただけだった。
知ろうともしていなかった。
お好み焼き屋さんにおいての最重要アイテム・・・それは・・・
頼むこと。そして、食べること!
「店員さん。特製うどんも一つ。。。」
そう言うと世界が明るく見えた。頭の中をなぜかビートルズのイエローサブマリンが駆け巡る。
俺は自由だ・・・
おしゃれなお店が立ち並ぶ原宿。
緑の豊富な奥まった場所ににひっそりと佇むその建物は、一見ただの一軒家。
その落ち着いた外観とは裏腹に、中に一歩足を踏み入れると、
世界が一変。
そこにはアートの世界が広がっている。
デザインフェスタギャラリーと直結した
アートなお好み焼き屋さん。
( 2013年 さくら亭 )
「焼きうどんください。」
私はそう言う男だ。そう育てられた。
( 1998年 某お好み焼き屋 )
「おい、お好み焼き屋で一番重要なアイテムが何か知ってるか?」
父はお好み焼き屋に行くと最初にこれを言い、
「焼きうどんだ!いいか、一番ベーッチックなやつだ。基本のな。狙ったやつじゃないぞ!」
( 2013年 さくら亭 )
「焼きうどんください。」
「はい。定番うどんと特製うどんがありますが・・・」
「ベーッチックなのを。」
「はい!かしこまりました~」
あの店員は、お好み焼き屋なのにまず焼きうどん頼んだよ~。しかも定番!!と裏で笑うかもしれない。
でも、俺は知ってる。最重要アイテムを!
「あ、ちょっと店員さん!お好み焼き屋なのに最初に焼きうどん頼んでる!って、そう思ったでしょ?」
「いいえ。人気の商品ですので!美味しいですよ!!」
心に嵐が吹き荒れた、
( 1998年 某お好み焼き屋 )
「いいか!店員がなぁ、自分の店のものを褒める時には言葉の意味じゃない。目をみろ。うまいもん作ってる奴の目は暖かい光に包まれてる。そう言う目に会ったら、そこの店は間違いじゃねぇ!」言葉は厳しい父の目。その目はいつも暖かかった。
( 2013年 さくら亭 )
その目は嵐の中に垣間見た、太陽の光のよう・・・
最初から焼きうどんに人気がないと決め付けていた自分に腹が立った。
「店員さん・・・」
声が詰まった。俺は知ってはいなかった。ただ、父の言うとおりにしていただけだった。
知ろうともしていなかった。
お好み焼き屋さんにおいての最重要アイテム・・・それは・・・
頼むこと。そして、食べること!
「店員さん。特製うどんも一つ。。。」
そう言うと世界が明るく見えた。頭の中をなぜかビートルズのイエローサブマリンが駆け巡る。
俺は自由だ・・・
特製うどんは少ししょっぱい気がした。しかしそれが勘違いなことにはすぐ気付いた。
店員さんが新らしいおしぼりを持ってきてくれた。
私はもらったおしぼりで涙を拭いた。
今度来た時もまた、特製うどんを頼もう。
秋風が吹き、寒くなってきたのに、
心には暖かな風が通り抜けた。
「さくら亭」
どんな季節でも心に桜の花咲くお好み焼き屋
私はそう解釈しました。
ごちそうさまでした!!
デザインフェスタ 竹内
※メニューがうまい!ところ以外は、一部フィクションの要素もございますが、本当に美味しかったです!原宿にお越しの
際にはぜひ!!