大きなあくび。 黒い猫。
何気ないシチュエーションにだって意味がある。
それを、一枚の紙に落とし込む行為。
貴方の目にはどう映るでしょうか?
東洋大学写真部による展示です。
まず目を引くのが展示方法。縦横無尽に張り巡らされた糸。
奥行きが感じられ、写真一枚一枚が喧嘩せずに主張できるようになっています。
この展示方法は、暗室に吊るされた写真をイメージしたそうです。
あえて、作品に説明はつけません。
コンセプトは「主観として捉えたものを、他者がどう捉えるか」。
物言わずとも、何かメッセージがある。
伝わるものが抽象的でも良い。
ただ、この紙に収められた「一瞬」は確実に存在して、そこには撮影者の意識があった。
捉え方は無数にあるでしょう。
撮影者の方に、直接「私はこう思いました。」と話しかけてみては如何ですか?
画像が小さくて見え辛いですが、宙に浮いたように見える蜘蛛。
向こうに見える淡色の空にかぶさり、詩的な印象に。
変に理解しようとせずに、感じてほしいと思います。
厳選された写真の数々。先入観を捨て、透明な心で覗いてみて下さい。
きっと何かがみつかります。
『東洋大学 川越写真部』、9日(日)までの展示となっております。
けんや












