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『ロマン展』


武蔵野美術大学にて版画を専攻している三人による展示。
WEST : 2-C にて開催中です。



平井 澄香さん

F0サイズ前後の大きさの作品が集中しています。
作品の表面に特徴が表出する作品が多く、
視覚で質感をなぞることができる。



色数も少なく、中央に重みのあるブラックが配置されて、
ほどよくミニマルで重厚な小作品に仕上がっています。

小さい部屋にぽつんと飾りたくなる。


大島 梓さん

足を描くことが好きだという大島さん。
大小問わず、人の足の皮膚を晒してます。
恐らく女性の足、まだ十分な肉付きまで至らない辺り。



どんなに特徴的な服装をまとったとしても、
自然と目につく皮膚。

同時に、日常から脱した僅かな歪を添えて。



池谷 奈保さん

「機械」が特に好きだという池谷さん。
人の形をした、人ではないもの。

半分人間/半分機械


全て違う額を揃え、モノクロのヒトガタ閉じ込める。
黒鉛の陰影、また緻密な描写は、シックな額がよく似合う。
より大きな作品が見たくなります。


展示物として、大小のダイナミズムもありまして。
初展示とは思えない、" ロマン展 " の名前に恥じない作品群。

もし機会があれば、マットも入れたりして、より高貴に佇んで欲しい。


次の展示が楽しみでなりません。

今展示は 8/19(日)まで開催しております。
三人とも、ホームページはお持ちではないということなので、
是非、現物をご覧ください。

(ぱんだ)