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Alex Shinohara & Sayo Ouchi 『Exhibition of two artists based in NY and London』


Alex Shinohara & Sayo Ouchi
『Exhibition of two artists based in NY and London』
2016.12.27
at WEST 1-D

Londonを拠点に活動をしているSayo OuchiさんとNYを拠点に活動をしているAlex Shinoharaさんによる一日限りの二人展が開催されました。

海外で活躍する日本人アーティストたちの日本での展示会。
作品数も豊富で貴重な機会となりました。







Londonで活躍しているSayoさんは今回がなんと4年ぶりの帰国だそう。
こちらの作品は拠点を置くLondonで制作されたもの。

運搬の負担を極力減らすため壁面に直接張られた作品は、鮮やかな彩色とモチーフから漂う神秘的な世界観が特徴的。

作品はジェッソでバックグラウンドを作り、しっくりくるテクスチャーが出来上がるとアクリルや水彩などで色づけをしていくのだそう。

バックグラウンドはトライ&エラーを繰り返すした結果何度も塗り替えを繰り返したものもあり、独特の質感が表れています。




もうひと方、Alex Shinoharaさんのドローイング作品。
描かれているのはSayoさんのポートレイトです。

Alex ShinoharaさんはNYに拠点を置きながら活動する日本を代表する現代美術家・篠原有司男氏のご子息。
氏がジャクソン・ポロックらに代表される50年代〜60年代のアメリカ抽象表現主義の影響を受けた作品を残していることから、Alexさんの作品にもそうしたバックボーンが読み取れます。

ご自身もNYに拠点を置きながらヨーロッパ各国、日本などで個展を開催するなど精力的に活動をしています。




NYの街角でメモ帳に描かれたドローイング作品。
このシリーズは"NewYork Drawing"という一連の作品群で、いわば作品のアイディアの源泉となるネタ帳のようなものだそう。

この数々のドローイング作品は、そのままリファインされ一つの作品となることもあれば、いくつかがミックスされた大作になることもあるのだそう。

写真に写っているのはほんのごく一部で、力強い筆致からは強い圧を感じます。




こちらは篠原家の面々。
ワイルドな出で立ちの篠原有司男氏とエレガントな佇まいの母・乃り子氏に挟まれ、少し控えめに腰を下ろしているのがAlexさんです。


今回は残念ながら来日は叶いませんでしたが、Sayoさんから篠原家の様子をいろいろと聞かせて頂きました。

またこうして二人の作品を迎えられる日を心待ちにしております。


【 展示スペース : WEST 1-D 】
written by isaka